さんが書いた連載旅の想い出の日記一覧

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万里の長城

  北方の遊民族が侵攻してくるのを迎撃するために   秦代の紀元前214年に始皇帝によって建設された   長城は始皇帝によって建設されたと一般には考えられているが   実際にはその後いくつかの王朝によって修築と移転が繰り返され   現存の「万里の長城」の大部分は明代に作られたもの   2007年6月 紫禁城を訪れたおりに万里の長城も歩いている   この国の人々にとっても万…

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地蔵菩薩半跏像(じぞうぼさつはんかぞう)は法務大臣?

 これ! この磨崖仏 「地蔵菩薩半跏像」(じぞうぼさつはんかぞう)!  予期せぬ出遭いに しばし 見惚れるばかり  この仏に逢えるとは思っていなかった!!  杖を頼りに歩いてもみられる磨崖仏がみたい!  そんな希望だけをだして   どこに連れていかれるのか?  九州は熟知の案内人任せの旅  普賢寺の磨崖仏 早朝の岡城址散策 原尻の滝 そして臼杵石仏群…

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兵どもが夢のあと 岡城址

 空気が旨い! 早朝の岡城址   新緑が眩しいくらいの美しさを魅せて   城山に立ち 遠くに霞む   阿蘇の山なみ 九重連山をのぞむ   難攻不落と言われた 城の佇まいを偲び   石垣積みの美しい変化を楽しむ   ときおり鶯の声が 静寂(しじま)のときを割く   戦国の世に 熾烈な戦いを繰り広げた兵(つわもの)たち   緑の山並みを眺めながら …

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「横浜三塔」はみえなくても

  仲間とクルーズを楽しんでいたころがある  ほとんど神戸発着で国内めぐりと一か所だけ外国が入るそんな旅だった  巡りたい場所により、神戸発・横浜着というときもあった  そのときは埼玉の朝霞に住んでいる娘と落ち合って中華街や赤レンガの倉庫街で食事を愉しんだり、時には娘をガイドに仲間と群れて鎌倉を歩いた時もあった!  大桟橋から近い駅を娘に指定されながら、「あっ あれに乗ろう」と停まってい…

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夢空間 はしまや

  倉敷を訪れると 孫娘とのティータイムはいつも「はしまや」だった   甘いものに目のない彼女のお気に入りはパフェとケーキと紅茶   美観地区をかなりはずれて、うっかりすると見落としてしまいそうな狭い路地を入る   その突き当り近くさりげなくある くぐり戸を跨ぐ   「入っていいのかしら?」とふとためらう そんないりぐちである     呉服の老舗楠戸家が文化庁の「文化財登録原簿」に登録を機…

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 途中下車の街

  この駅に降り立つのは何度目だろう  れとろな駅を出るとほどなく海岸通りに出る  海峡を往来するタンカーを眺め   釣り人の竿さばきを見やりながら   ぼんやりベンチに座っていた      明治に建てられた、赤レンガの外壁がひときわ目を惹く   この港町の情緒を象徴する旧税関   ふらりと入り込むその佇まいは        いつみても懐かしい   いつもの…

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 青い街シャウエン

  おひとりさま参加の旅は   「青い街シャウエン」に惹かれての旅     それぞれの個性が際立つ旅でもあった   打ち解けるに従って身の上話も   夫に「別居したい」と切り出された時は<捨てられた>と思ったわ  よくよく話し合って自分のしたいことを自由にしたいためとわかって納得したの  いまでは食事は一緒で、あとはアパートの上と下で別居  なかなかいい関係が保たれていると明るく話す女性 …

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サハラ砂漠に陽がのぼる

         夜明け前の砂の道を微かな灯りを頼りにジグザグに砂丘をのぼる     黎明の山の端を背に人々のシルエットが黙々と踊る   あちらこちらの砂丘に人々の姿が集まるころ    陽が昇り始める   人びとの歓声と日の出を背に     砂丘の神秘に感動しながらシャッターを切る   人びとの興奮が砂丘の砂に呑み込まれる頃      「あなたはphotographerか」と若いガイド…