辛夷の実

辛夷の実が色づく時期になった。
辛夷はモクレン科の落葉高木。各地の山地に生え、観賞用として広く栽植される。その実はごつごつして、赤色になる。
その偏長楕円型に集まった果実は、外観が拳を握りしめた節の凹凸に形状が似ているので、それを見て「こぶし」の名前の由来と勝手に思い込んでいた。
しかし、名は蕾が赤子の拳の形に似ていることからの見立てとのことである。
私は、本来の由来よりも、自身で解釈した見方のほうが好きである。
この辛夷の実が色づく時期になると、秋の訪れを私なりに感じてきた。

なお、この果実は裂けて白い糸で赤い種子を垂下する。樹下に落下する実は、掃除