ムソルグスキー の組曲「展覧会の絵」と ラヴェルの 「ラ・ヴァルス」をアバド指揮の演奏で聴く

2020年17月以来の鑑賞。
冒頭のプロムナードでアバドの演奏の特徴の一つである、透明感のある演奏に接することができる。不純物が混在していないため、各楽器の音の粒立ちが良い。
「こびと」の次のプロムナードでその思いはより確かなものになる。
「古城」でのサキソフォンのソロの響きも、弱音器をつけているであろうヴァイオリンの響きも整然としている。
「ビドロ」ではチューバのソロが登場するが、その音色は洗練されたものだ。音楽は徐々にクレシェンドし、そして、デクレッシェンドしていく。
「殻をつけたひなの踊り」は軽快で、所々ユーモラスでさえある。
「サミュエル・ゴール