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やす

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ハーバード大学教授ディヴィッド・ライヒ教授のイギリスの古代DNAデータ解析

「ハーバードの日本人論」(佐藤智恵、中公新書ラクレ、)の「日本人は何処から来たのか」というテーマの中に「イギリス人は何処から来たのか」という記述があります。面白いので紹介します。    日本では縄文人が住んでいた北九州に紀元前10世紀に渡来人の弥生人が来て、稲作が...

やす

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長浜浩明氏の古代史研究の方法論について

古代史研究の方法論について 私が古代史研究の方法論について、自由主義方法論を用いていることはかねてから、お伝えしているところですが、方法論について、非常に納得するする研究者を見つけましたので、紹介します。以下は、その著作「日本の誕生、2022年1月26日、ワック(...

SIRIUS2016

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古仏の話Ⅲ - 新薬師寺 香薬師像(薬師如来立像)の右手 -

『白鳳三仏』と呼ばれる三体の仏像があります。法隆寺の夢違観音菩薩像、東京・深大寺の釈迦如来倚像、そして新薬師寺の香薬師像(薬師如来立像)です。今回の話題は、この香薬師像に関する話です。 奈良の新薬師寺に安置されていた香薬師像(重要文化財)は、金銅製の像高73cm...

SIRIUS2016

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古仏の話Ⅱ - 興福寺 仏頭 -

奈良県奈良市登大路町の興福寺は、鏡王女が夫藤原鎌足の病気平癒を願い、天智天皇8年(669年)に山背国山階に創建した山階寺を起源とし、壬申の乱のあった天武天皇元年(672年)に藤原京に移され、地名の高市郡厩坂をとって厩坂寺と称され、さらに和銅3年(710年)の平城...

SIRIUS2016

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古仏の話Ⅰ - 法隆寺金堂 釈迦三尊像 -

学生時代の一時期、仏像に興味を持ったことがあります。大学3年の秋に当時の彼女と京都奈良に旅行に行ったときは、興福寺の阿修羅像の前で身じろぎもせずに30分間眺め続け、彼女に呆れられました。そのとき私の頭の中に去来していたものは、既に忘却の彼方です。今思い返してみて...

SIRIUS2016

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2023年1月の考古学ニュース

早いもので、今日で1月が終わります。今年も新年早々、さまざまな考古学に関わるニュースがありました。そこで今回の話題では、1月に報道された考古学に関するニュースを、いくつか拾い上げてみたいと思います。 ①.富雄丸山古墳から盾型銅鏡と蛇行剣が出土 既にご存知のこ...

駒子

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よろしくお願いします。

古代史に興味があっても難しく 皆さんの投稿を拝見するさせていただき 勉強さしたいと思います。 よろしくお願いします。

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『三国志』の度(わたる)と渡(わたる)について

 前回は倭人伝の「始度一海」の「度(わたる)」についてでしたが、その後もボチボチとみています。今回は「度」と「渡」が同時に使われている場合と「度(渡)遼將軍」についてです。 ①董卓伝に裴松之の注があり、その獻帝起居注に下記があります。 「初,天子出到宣平門,當渡...

kaemon

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よろしくお願いします。

岡山からの参加です。ご存知のように吉備の国は 古代から栄ました。造山古墳は全国第4位の規模を 誇ります。桃太郎のモデルになった吉備津彦の命 などによりヤマト王権から何度も平定の軍が送られ たようです。神武東征時も長く吉備国に駐屯した らしい。現在も晴れの...

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倭人伝は冒険小説?

倭人伝に関して中国史書をボチボチと眺めています。『翰苑』所引の『魏略』にも倭人伝とほぼ同じ里程記事がありますが、その中で陳寿のほうが魚豢よりも冒険小説風に書いているな~と感じた「度」と「渡」の用法の違いがあるので紹介します。 『翰苑』の写真版を探したところ下記の...

SIRIUS2016

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倭の五王

南北朝時代の中国の南朝宋の歴史をまとめた『宋書』には、宋代を通じて『讃・珍・済・興・武』という5人の倭王の使者が貢物を持って参上し、宋の冊封体制下に入って官爵を求めたことが記されています。宋に続く南斉の史書『南斉書』・梁の『梁書』・中国の南朝について書かれた歴史...

SIRIUS2016

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古代の正月と年齢

明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願いいたします。 今年最初の話題として、古代の正月と年齢ついて、考えてみたいと思います。現役時代と違って、まだ正月気分が抜けきっていないので、軽めの話題です。 Ⅰ.正月 まず正月について、考えてみたいと思います...

ランマル

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今篠田謙一著書の「人類の起源」を読んでいます。

篠田氏は古人骨の残されたDNAを解読しゲノム(遺伝子情報)を手がかりに人類の足跡を辿る研究をしています。  この本を読みました。幸いな事にネットで一部紹介されていました。  この、資料1「全ゲノムを解析した縄文人と渡来系弥生人との関係解明」、資料2 「西北九州弥生...

やす

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ハーバード大学教授の17条憲法について その二

書き間違いがありましたので、訂正します。 皆様あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。 昨年暮れに、ハーバード大学の日本史教育というトピを立てて、「ハーバード日本史教室(佐藤智恵、2017年10月初版再販、中公新書ラクレ599)では、日本...

SIRIUS2016

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後漢書東夷伝と魏志倭人伝の差異② - 臺と壹 -

以前に『使驛/使譯』という後漢書東夷伝と魏志倭人伝の差異について話題を建てました。今回はそれに続き、後漢書東夷伝と魏志倭人伝のもう一つの差異について、述べておきたいことがあります。それは、『邪馬台国』の表記です。 邪馬台国の表記は、後漢書東夷伝では『邪馬臺国』、...

ランマル

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魏志倭人伝と牛について

私が、愛用している、東亜古代史研究所 塚田敬章著者、陳寿の魏志倭人伝には、 >土宜禾稲麻紵蠶桑 知織績為縑布 出白珠青玉 其山有丹土 氣温腝 冬夏生菜茹 無牛馬虎豹羊鵲「土は禾稲、紵麻、蚕桑によろし。織績を知り縑布を為(つく)る。白珠、青玉を出だす。その山に丹土...

やす

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ハーバード大学で教えている日本史古代史編

ハーバード日本史教室(佐藤智恵、2017年10月初版再販、中公新書ラクレ599)では、日本で教えてない日本の素晴らしい歴史教育について数々紹介されています。 その中で、私が最も素晴らしいと思われる教授の一人について、紹介します。 アジア人で初めてノーベル経済学賞を...

SIRIUS2016

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上古日本の長さの単位に関する一考察

今回は、上古における日本の長さの単位について、考えてみました。 洋の東西を問わず、長さの単位は身体尺より始まったと思われます。中国における長さを表現する身体尺としては、『寸』『尺』『歩』『尋』『丈』等が挙げられます。 各単位の定義と三国時代のそれぞれの長さ・単位...

SIRIUS2016

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古代の暦

前回の話題『2倍年暦説Ⅱ』で、日本独自の暦(原始暦)が存在し、記紀編纂時にこの原始暦で残されていた記録を記紀編纂時の暦に換算したとする谷崎俊之氏の説を紹介しました。この説を知ってから、日本の古代の暦について興味が湧き、少しだけ調べてみました。 日本に暦が伝来...