倭国と百済との友好関係の基礎を築いた近肖古王と、七支刀の存在 (2/2)

(前回トピックの続き)

 ドラマでは、近肖古王から百済の同盟国に、密接な関係を示す七支刀(しちしとう)を贈る場面がありました。
 実はこれが百済から倭国にも贈られたとして、奈良県の石上(いそのかみ)神宮にご神宝として保存されており、明治時代に発見されるまで千年以上もその存在が忘れられていたようです。
 この剣は身の両側に互い違いに小枝を三本派生させた特異な形をしており、その形の意味については諸説があるようです。たとえば、宗教上の呪術力を持たせた刀の説とか、剣の中心は百済、枝は三韓、伽耶、遼西、靺鞨族(まつかつぞく、渤海)、倭国 を指すという説などです。