古事記神話から読み取れる古代人の死生観

古事記の神話は単なる空想の物語としてではなく、日本古代の人々の価値観を読み取ることができるようですが、その中でお彼岸の時期でもあり、死生観の話題を掲げてみました。 

 国生みの伊耶那岐神(いざなきのかみ)と伊耶那美神(いざなみのかみ)の下記の神話があります。

 伊耶那美神が神々をお生みになり、その中で、火の神が産まれるときに火傷を負わせられ、伊耶那岐神の懸命な看病の甲斐も無く伊耶那美神は亡くなってしまいます。そして黄泉国(よみのくに)に行ってしまいます。
 伊耶那岐神はそれを悲しみ、亡き伊耶那美神を追って黄泉国へ出かけます。 そこで再会し「私とあなた