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小学校教科書から一時 「縄文時代」 が削除された背景に思う (1/2)

諏訪地方では、尖石縄文考古館、尖石縄文まつり、縄文文化月間イベントなど、縄文時代に関する話題には事欠かないのですが、10年間ほど小学校教科書から縄文時代の記述が無くなり、そして平成23年の小学校教科書では復活したとのことです。
 指導要領の変遷とその背景が気になり、情報を集めてみました。

 平成10年の改訂(平成14年実施)では、小6の歴史学習の最初の部分が、「我が国の歴史を学習する際に調べる具体的な対象として、農耕の始まり、古墳について調べ、大和朝廷による国土の統一の様子が分かること。その際、神話・伝承を調べ,国の形成に関する考え方などに関心をもつこと。」となり、実際の指導では、「示された歴史的事象の範囲にとどめ、それ以外のものは取り扱わないようにする。」となりました。
 つまり、農耕が始まる以前は教えるなという意味で、旧石器時代と縄文時代の記述が削除されてしまったわけです。

 削除された理由は、「ゆとり教育」の一環で、教科書内容の削減が理由といわれています。
 一方、昭和64年の指導要領の改訂での、「天皇についての理解と敬愛の念を深めるようにすること」などの項目が追加された影響が考えられるとも言われています。

 これに対し、文化財保存協議会常任委員の勅使河原彰氏は、削除の理由を下記のように推論しています。
 「昭和64年の指導要領の改訂が土台にあり、『米づくり―神話―国家』 という一体的考えを子どもに植えつけ、神武天皇即位などの神話と矛盾する縄文の記述を削ったのである。
 記紀(古事記と日本書記)の神話と考古学による歴史とは、たとえば記紀で第1代とされる神武天皇が即位した紀元前660年は、まだ石器時代であったというように、真っ向から対立するものであることから、神話を教科書で取り上げさせるためには、考古学による歴史叙述を教科書からできるだけ締め出す必要があるからである。」
                 (続く)

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