これ喰うて茶を飲め…

東京の幾つかの茶道流派では、コロナ禍の影響で登録会員が急減し、月刊機関誌の購読に影響が出て休刊になっています。ある機関誌を読んだところ、飲み込むこともできない報文があり、ここに紹介しています。

一つは白隠禅師の円相に著語「遠州浜松 よひ茶乃出所 む壽免や里たや いよ茶を徒みに」(遠州浜松 良い茶の出所 娘やりたや 良い茶を摘みに)の墨蹟解説です。執筆した美術学者の解読では、「お茶と円相を結び付けたのは、私たちのような禅には素人のために円相に茶を添えて、お茶を一服したときの安心感が、円相という絶対の真理を優しいものにし、〈娘やりたや〉の行く先の人間の帰る