ぐりーん0530さん
岡本太郎の有名な言葉「今日の芸術はうまくあってはならない。きれいであってはならない。心地よくあってはならない」は当時としては、というか、今でも革新的な言葉ですね。
テレビ番組「あめとーーーく」の「絵が下手な芸人」を観たことがあります。たとえば「鉄棒をする人」とか「ミッキーマウス」を描きなさいとかお題が与えられて描くのですが、とんでもない絵ができあがって、それを観てみんなで(私も)げらげら笑うのです。
ケンドーコバヤシさんとか中川翔子さんは絵がうまくて感嘆します。回が重なり、下手な芸人の絵のTシャツができあがりました。するとなんともいえず面白くて味のある絵なのに驚きました。絵の上手い人はあちこちに存在しますが、こんな下手な絵を描く人は世界にひとりでしょう。いわゆる「下手な絵」=価値がないとかそんなんじゃないことがわかりました。
学校の授業では、いかに作品としてととのえるかが重要でしたが、岡本太郎のように「下手でいいむしろ下手に描きなさい」と言われ、通信簿なんかなかったら、絵の時間が今とは別のものになるのではないかと思います。絵を描くとはどういう意味をもつものなのか、考えさせられます。
でも長い間に身についた「うまい絵」が描けなければ描くもんじゃないという姿勢はなかなか直せるものではないですね。
岡本太郎展は「芸術について」いろいろ考える機会を与えてくれて、感慨深い展覧会となりました。
参加者専用伝言板
公開伝言板
公開伝言板に書き込んだ内容は、すべての会員が見ることができます。参加者専用伝言板はイベント参加後にご利用になれます。
「展覧会 タローマンin 名古屋」開催決定!「展覧会 岡本太郎」と同時開催
https://www.nhk.or.jp/nagoya-blog/600/477924.html
私はポスター、動画などでもう満たされた気に(笑)
今回は見送りでしょう。
うまいの反対がへたということではなく
きれいの反対が汚いということではなく
心地よいの反対が心地わるいということではないところが
表現の奥深さに関わってくるのかなと思います。
うまくもなくヘタでもなく、観る人を熱中させる芸術。
岡本太郎はすごい難問に取り組んでいたんですね。
今日の芸術は、
うまくあってはならない。
きれいであってはならない。
心地よくあってはならない。
岡本太郎はこれを芸術の根本原則とした。
つまり、「きれい」「心地いい」といった既存の価値観に追従し、保守する傾向を彼は徹底的に嫌っていた。
へー、そうなんだ、知らなかった。
変なおじさんかと思ってた。
せっかく長生きしたから、
岡本太郎に近づいてみようと思いました。