【名古屋市美術館】『福田美蘭 ― 美術って、なに?』を鑑賞する会

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【名古屋市美術館】『福田美蘭 ― 美術って、なに?』を鑑賞する会
開催日時:

開催場所:愛知県名古屋市美術館 地図を見る

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コミュニティ お気楽ミュージアム
主催者
カテゴリ 展覧会
タグ
  • アート
  • 展覧会
  • 福田美蘭
料金
  • 1500円
料金用途 当日入場料
参加人数 6名
募集人数 6名 受付終了
最小催行人数 3名
対象 コミュニティメンバー
開催日時
開催場所 愛知県名古屋市美術館 地図を見る
募集期間
イベント内容 ◎集合日時/2023年10月25日水曜日 10時30分
◎集合場合/名古屋市美術館1Fロビー
◎入場料金/当日1,500円(前売1,300円)
◎スケジュール/10:40 福田美蘭展&コレクション展を鑑賞
        13:30 奏樹庵にてランチ

福田美蘭 ― 美術って、なに?
https://static.chunichi.co.jp/chunichi/pages/event/fukudamiran/index.html

名古屋市美術館
https://art-museum.city.nagoya.jp/

奏樹庵
https://r.gnavi.co.jp/na05900/menu4/

イベントレポート

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さん

展覧会ポスターのメインビジュアルが「うな重」だったし、チラシに掲載されていた他の作品を見ただけでは正直、期待値はそれほど高くありませんでした。
でも感情を揺さぶられたという意味でなら、今年観た展覧会ではベスト1。中でも一目見てからの数秒間、徐々に瞼の裏側が潤んできた作品が『悲母観音』。狩野芳崖の代表作でオリジナルでは、足元に浮かぶ赤子を慈愛を込めた表情で見下ろす天空の観音様が描かれています。信心深くない私でもおだやかな気分にさせてくれる芳崖の最高傑作。
そしてその福田美蘭バージョンでは足元にいた赤子を観音様が胸元に抱き抱える姿にアレンジされており、眼下に広がるのは東日本大震災に見舞われた後の東北の大地。命を描くというのはこういうことなのかと胸が熱くなりました。
もう一点は、亡くなられたお祖父様の姿を描いた『涅槃図』。オリジナルでは大きく横たわる死後のお釈迦様が描かれていて宗教画としても有名な作品です。美蘭さんにとって大切だった人の死を題材にした作品ですが、ほほえましさが満ちてくる不思議で大好きな作品でした。
展覧会では写真や名画をモチーフに新たな視点や発想力で再構築することが美蘭さんの制作スタイルだと知ることができましたが、それは圧倒的な画力があってこそなせる技。まだまだお若いのでこれから描かれる作品にも注目していきたいアーチストです。

鑑賞後のランチですが、とても静かなお店だったしみなさんとの会話もゆっくり楽しめたので、よかったのかなぁと思っています。参加されたみなさん、ありがとうございました。

みなさん気になった作品はありましたか。
わたしは2階は狩野芳崖の作品をもとに描いた『秋 悲母観音』で
1階は祖父である童画家林義雄氏の死を悼んだ『涅槃図』です。
『悲母観音』は原画に忠実に模写する画力に感嘆するとともに
赤ん坊を抱き上げる絵に変え、東日本大震災の悲惨な絵をさりげなく加えて
追悼の思いを伝えていることに共感を覚えました。
『涅槃図』は悲しいテーマですが暖かいユーモアを感じました。
どちらも愛情にあふれた作品でした。

期待していた『ゴッホをもっとゴッホらしくするには』。
贋作疑惑の絵はゴッホらしくなくぼんやりしていて
美蘭さんの方が色も渦巻の具合も、より「ゴッホらしい」絵でした。
彼女の視点はユニークですね。
「つるバラ『エドゥアール・マネ』」ではマネの名前のついたつるバラの中にマネの有名な絵が隠されていて、何が隠されているのか目を凝らして探しました。まるで「この絵の中に猫が3匹隠れています」というパズルの高尚版です。『ぶれちゃった写真(マウリッツハイス美術館)』の自画像は帰宅して確かめると「レンブラント」でした。美術館はオランダにあり、美術館も所蔵品も素晴らしく、海外旅行に行くなら「美しくて小さな美術館めぐり」もいいなと思いました。私の場合は妄想で行くしかないのですが。
ところで天井の角に絵があると、ああちゃんさんに教えてもらいましたが、ほかの美術展ではなんとキリスト、教皇、天使などが描かれた『床に置かれた絵』という大きな作品が床に置かれていたそうです。「踏んでみることで見方が変わる」とあっても、踏んで見たくもあり、罰があたりそうでもあり躊躇しますね。
美蘭さん普通やらないことをやってしまうんですね~。

掛け軸は意味がわからなかったのと、
もう少し数があっても良かったという感想もあります。
でも美蘭さんの作品に再び出会う機会があれば観に行きたいと思います。

すごい……に尽きる画力でした
写真そのモノのような精密画

世界中の有名な画家そのままの筆致で、絵の中に居る人物から見える角度でその絵を描いてみたり
水墨画だったり、だるま絵や浮世絵、版画 ありとあらゆる………自由な筆使い
きっと彼女に描けないものは無いのでしょう 
凄かった
次回は皆さんそれぞれの感想を聞きたいです

参加者専用伝言板

公開伝言板

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モナリザさん お疲れのようですね😊

プーチンがモディリアーニ風に描かれているのは、何を考えてるかわからない不気味さを、瞳を描かないことで代弁させているように感じました。

おもしろそう!
ゴッホの偽物、興味深いです。

それにしてもゴッホをよりゴッホらしくってどういうこと?
美蘭さんが描くなら、その時点でゴッホじゃないのに
ゴッホよりゴッホらしくなるなんて‥気になるなぁ。

そういえばアーティゾン美術館のゴッホが
ほとんどゴッホらしくなかったことを思い出しました。
https://www.artizon.museum/collection/category/detail/161

再放送必ず観よう!

ゴッホの贋作といえばこんな映画もありました。
『世界一ゴッホを描いた男』
https://youtu.be/4slhM4kX38U

きのうNHK『ザ・バックヤード 知の迷宮の裏側探訪』という番組で
大原美術館を紹介していて、所蔵作品の中のゴッホがほぼ贋作という話でした。
番組ではその作品を名古屋市美術館に送るための梱包の準備を見せてくれました。
そんな美術展あったかなと思ったら、この展覧会でした。
福田美蘭さんがこの作品をもとに作品を描いているのです。
2つ並べて展示するというお話でした。
伝ゴッホの作品名は『アルピーユの道』
福田美蘭さんの作品名は『ゴッホをもっとゴッホらしくするには』です。
楽しみにしたいと思います。
興味のある方は再放送があります。
NHK Eテレ 7月18日(火) 午後2時から2時半
検索してたらこんな面白い記事がありました。
贋作を見るのも楽しみです。
https://www.1101.com/n/s/tsukasa_kodera/2019-10-11.html

福田繁雄さんの展覧会もいつか開催されるといいですね。
わたしはいろいろ検索してこの作品が気になりました。
https://www.asahi.com/and/photo/20190419/1740523/403924978
ある角度で鏡を見るとはじめてグランドピアノに見えるという作品です。
美蘭さんは果たしてどんな作品なんでしょうか。楽しみです。