渋沢栄一邸と海洋大学「明治丸」見学散策のイベントレポート

さん

渋沢栄一邸と海洋大学「明治丸」見学散策

郷土の偉人、新一万円札の顔としての渋沢栄一が深川・福住の邸宅のそばで「渋沢倉庫」を設立、その邸宅は渋沢もかかわった清水建設の創業者 清水喜助が作ったもので、創業者の建築物として渋沢の親権者が買入、青森・六戸町に移設されていたものを清水建設が買戻し、江東区潮見の清水建設研修センタ-内の公園内に移設され、社員の研修物として一般公開は当分しないそうだ。

創業の地から、重要文化財の永代橋際から、桜はまだツボミの越中島公園隅田テラス、相生橋中の島を経て、東京海洋大学越中島キャンパスの中にある「明治記念館」「明治丸」の展示物、今日は海洋大学OBの案内係のガイドを聞きながらの見学である。明治丸は日本列島の複雑な地形に灯台を設置し、その整備と調査のために日本政府がイギリスに建造を依頼し完成させたもので、明治天皇の「御召し船」として北海道・東北の巡幸の帰途は明治丸が使われている。

横浜港に着いたのが7月20日であったことから、1941年に『海の記念日』(現在は『』海の日)として制定されている。外国に依存していた造船技術が数年のうちに日本人の技術として確立し、先進的な船を作っていったかつての日本の歴史が読みがえさせる。島国日本は船がなければ外国との往来はできない。世界交易で海外とつながり、文化の交流を行う船の存在はなくてはならないものではある。

桜が咲かない深川桜まつりを背に越前仲町駅上の和菓子屋「岡満津」の桜餅を買いおやつに、帰りには、昭和感漂う喫茶店でのコ-ヒ-タイムは久しぶりで歴史から社会問題まで久々の会話・・・・こんな会話を交わす現在は余裕さえなく、他愛のない話で済んでしまうのが世の常、なんと悲しい時代になってしまった感があるが、こんな会話こそが必要な現代ではないのか、歩いて考え語り合う、そんな充実した一時を堪能した一日でした。