飯島和一著『雷電本紀』(傘で書房新社)

以前から図書館で気になっていた本で、やっと読んでみた。

雷電為衛門という力士は、子どものころに少年・少女文庫で読んだことがあるが、めっぽう強くて力があり、特に「かんぬき」という技が相手力士の腕を折ってしまうような危険な技ということで、雷電については「禁じ手」ということになったこと、同時代に谷風という強い力士がいたことぐらいしか知識がなかった。

この本、400ページを超えるものだが、雷電が信州・小諸の貧農の出身で子どものころから体が非常に大きく、粗削りだが相撲にも強かったこと、そしてその彼がなぜ江戸に出て出てくることになったか、どのようにして相撲に強く