二十二文の蕎麦の味! 「蕎麦売り平次郎人情帖」 千野隆司

もらい本の中見つけた未知の作家の一冊・・
シリーズ第一弾はもらってないので第二弾の「菊月の香」を読みました。

元南町奉行所の定廻りの同心だった平次郎はゆえあって、今では吟味した蕎麦と鰹節の一番出汁で
屋台蕎麦を作り二十二文で売る・・・(普通の屋台は十六文)
昔とった杵柄で、懸命に生きようとする江戸市井の人々の悲しみを救い、幸せを守るために動く・・
読み終わると。。なんだか熱々の掛けそばを食べた後の満足感!
娘を持つ親爺どもには特にジ〜ンと胸に来るものがあるのではないかなぁ〜
人情ものが好きな蔵の方にお薦めなシリーズです。
人間の心の複雑さと温かさが凝縮