沙門空海唐の国にて鬼と宴す 夢枕獏

歴史上の人物を色々と史実と空想を絡めて書く作家といえば

隆慶一郎とこの夢枕獏はめちゃ上手いし面白いと思う。

この沙門空海のシリーズの舞台は空海の留学先の長安で、かの楊貴妃のミステリーに

次々と巻き込まれて行くという話し。

ちょっと空海と相棒の橘逸勢の関係や会話が「陰陽師」の安倍晴明と源博雅の二番煎じ

な感じはあるけど、ホームズとワトソンみたいな感じともいえて、そのリズム感ある

語りにどんどん引き込まれていきました!

東洋の宗教の起源とも言える逸話などを交えて繰り広げられる

この伝奇小説は密教に興味をわかせくれたし、陰陽師シリーズと同じく