今年の松本清張賞受賞作、滝沢志郎の「明治乙女物語」★★★★。

いい歳のおじさんが手にするには、周囲の目が気になるような(笑)タイトルと表紙ですが、ソババッケの今年のお薦めの1冊です。

松本清張賞というのは、時代小説で人気の作家となるための、登竜門といってもいいのかもしれません。過去の時代小説では
山本兼一 「火天の城」 、城野隆 「一枚摺屋」 、葉室麟 「銀漢の賦」 、梶よう子 「一朝の夢」 、村木嵐 「マルガリータ」 、青山文平 「白樫の樹の下で」 、阿部智里 「烏に単は似合わない」 、山口恵以子 「月下上海」 などの作品が受賞しています。

さてこの「明治乙女物語」ですが、時代は明治21年(1888年)、舞台