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作者得意のほっこり系の代表作です。前作の「ひょうたん」の続編ということになっていますが、「鳳来堂」も代替わりして倅の長五郎の時代です。ですが、古道具屋ではなく、夜鳴きめし屋という設定です。

《あらすじ》
《夜鳴きめし屋》
本所北森下町の「鳳来堂」という居酒見世は朝まで開けた珍しい見世、酒よりも肴とめしで持っている。主の長五郎は、１０年前に古道具屋をやっていた父親の音松が亡くなると、浅草の菱屋という伯父の営む質屋を辞めて帰ってきた