火群のごとく から9年、あさのあつこ の 飛雲のごとく

やっと動きだした小舞藩(おまいはん)6万石。といっても物語は「火群のごとく」から2年経過しただけ。新里林弥(にいざとりんや)16歳の元服から始まる。林弥の新里家は、代々勘定方の家柄で、15歳も年上の兄・結之丞は勘定吟味役を務めていたが、4年前の御前鵜飼の夜に政争がらみで斬殺された。筒井の麒麟児と称されていた兄が、刀も抜かず後ろ疵を受けていた。そのため家禄は三分の一を削られたが、嫂の七緒は実家には戻らず残っている。

前作の「火群のごとく」のあらすじ⇒ https://smcb.jp/communities/5635/topics/1877768
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