長谷川卓 の 嶽神伝(山の者)シリーズ完結

嶽神伝シリーズ、エピソード1~8に分かれる全13巻がひとまず完結した。

特定の領主に仕えることなく山中で暮らす山の民。甲斐、信濃、越後には様々な山の民が存在する。定住する者、焼き畑地を求めて定期的に異動する者、仲間からの追放刑である《ひとり渡り》となった者、姥捨ての慣習の中で仲間と別れ《逆渡り》となった者などいろいろである。

彼らの中に、後に《嶽神》と呼ばれることになる男がいた。時は戦国末期、山の者も好むと好まざるとにかかわらず戦乱に巻き込まれていく。

読みどころは、自然の中で逞しく生きる山の民の姿、そして素朴な武器を巧みに操る彼らの戦闘シーン。そ