宇江佐真理の「糸車」と蝦夷地を取り巻く時代背景

     ◆あらすじ一覧⇒ https://smcb.jp/communities/5635/topics/2363726

今回、「糸車」のあらすじを掲載するにあたり、この物語と同じ時代背景の小説をいくつか紹介してみましょう。
「糸車」はロシアの南下を知った幕府が松前藩から蝦夷地の東半分を取り上た寛政11年(1799年)から、すべての蝦夷地を取り上げ陸奥国伊達郡梁川に転封とする文化4年(1807年)頃までを扱っています。

★吉村昭「大黒屋光太夫」
天明2年(1782年)伊勢を出た「神昌丸」が遭難し、アリューシャンに漂着した。寒さと食糧難の地獄を味わう