青山文平 の 「励み場」 と 〈カットバック手法〉

      ◆あらすじ一覧⇒ https://smcb.jp/communities/5635/topics/2363726

「励み場」のあらすじを掲げるにあたり、ここでとられている〈カットバック手法〉に触れてみたいと思います。
主人公の笹森信郎は、勘定書で武士の身分になろうと励む百姓出の男です。物語は信郎が江戸近郊の村に出かける僅か4日間に起きたことを描いていきます。江戸に残る妻の智恵にも事件が生じます。展開としては間に過去の出来事が挟まれて描写されます。
信郎と智恵のやること、考えることが、Oヘンリリーの「賢者の贈り物」のようになるのではとはらはら