あさのあつこ の 弥勒シリーズ10「花下に舞う」

10巻という区切りで、もしやと思いまずは巻末を確認しました。まだまだ続くようで安心しましたが、その巻末広告に「弥勒シリーズ累計77万部」とありました。
児童文学を手掛けていた作者が、藤沢周平に憧れ、山陰の温泉町で旦那さんの歯科医院の受付をしながら、初めて描いた時代小説がこのシリーズ初刊の「弥勒の月」でした。
壮絶な過去を持つ小間物商・遠野屋清之助と、その清之助に異常な興味を持つ怜悧、冷酷な同心・木暮信次郎を主人公とした異色の捕物帳です。
・遠野屋清之助と木暮信次郎の経歴は前作「鬼を待つ」のトピを参照ください。⇒ https://smcb.jp/commu