砂原浩太朗の「霜月記(そうげつき)」とバードウォッチング

ある日突然、40歳過ぎの父、藤右衛門の隠居届が許可され、その父が失踪してしまいます。草壁総次郎は18歳で200石の家督とお役目相続を赦されたことになります。藩の城下で町奉行を務めていた父からは何も聞かされていません。城下の花街に転がり込んでいる60過ぎの祖父、左太夫も町奉行を務めた身、「そなたが町奉行になるしかあるまいよ」とつれない返答です。町奉行所の筆頭与力である小宮山喜兵衛に伴われて出仕する総次郎ですが、町人が斬殺されるという事件が起きて・・・。

これまでに「高瀬庄左衛門御留書」「黛家の兄弟」「藩邸差配役日日控」などを読んできましたがこの作品が