高田郁 『晴れ ときどき 涙雨』

少し前にNHK-BSで連続ドラマ「あきない世傳 金と銀」を視聴して、高田郁という作家に興味をおぼえ、図書館でまとめて借り出しできた「みをつくし料理帖」シリーズ全巻を読んだ。深い感銘を受けてタイトル名のエッセイ集も読んでみることにした。
漫画原作者から時代小説作家に転身した経緯がよく理解できた。時代小説編集者から「時代小説は、江戸市中が舞台であること、捕り物などのミステリー要素があること、剣豪ものであることの3つの要素がないと売れない」と言われ、人を殺傷する刀剣はなくとも食材を刻む包丁の入った料理もので挑戦した、という内容が面白かった。
関西出身、阪神大