澤田瞳子「火 定(かじょう)」のあらすじ

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この物語は奈良時代前期(735~737年)のパンデミックである天然痘の大流行と、それによって引き起こされる民衆の大パニック、それと戦う医師たちの姿を描いたものです。

天然痘は天然痘ウイルスによって引き起こされる強力な伝染病で、物語の奈良時代前期では日本の全人口(500万人)の内、実に1/3(170万人)が死んだとされています。現在では伝染病として唯一、根絶宣言(1980年)された病気ですが、奈良時代ではその対応にさぞかし難儀した