火坂雅志の「黒墨の鎧」

この本の謳い文句は上巻が「信長の死を予言した禅僧」、下巻は「関ヶ原を演出した外交僧」というものです。

主人公は「安国寺恵瓊」あんこくじえけい。

外交僧? 

本を読んでびっくり。
今でいう国と国との交渉をする外交官の役目を僧がしていたのです。
藩の代表として堂々と藩主とも渡り合って交渉する。下働きには違いありませんがその役目は重要であり権限も藩の重要な会議に出席できるほどでした。
毛利家の外交僧からついには秀吉に仕え大名にまでなってしまいます。
秀吉亡きあと石田三成と組み僧衣の姿で関ヶ原で戦います。
面白い本でした。