性霊集 <空海>
閑林獨坐す 草堂の暁
三寶之聲 一鳥に聞く
一鳥聲有り 人心有り
聲心雲水 倶に了了
<静かな林中の暁の草堂に、
独り坐し瞑想していると、
「ブッポーソー」と鳴く鳥の声が聞こえる。
その声は何と、
三宝(仏法僧)を告げているではないか。
鳥は声で語り、人は心で悟る。
声に出す鳥も心で想う人も、
涌く雲も流れる川も、
ともに一つに融け合う。
ここにこそ仏の教えを、
はっきりと悟ることできる。>
(筆者訳)
この詩は、今日
- 拍手
- コメント
- 3