古事記、 日本書紀への回帰。 記紀史観の復元へ。


 古代史の探求をするうちに、何故か通説とされるものに違和感を感じるようになっていました。それをはっきりと感じたのは、奈良、橿原市の神武天皇を奉斎する橿原神宮を参拝した時でした。
 記紀神話によると、この国を治めるために日向の高千穂宮を発し、東行した神日本磐余彦命(神武天皇)は数年を費やして熊野から大和に入り、畝傍山の麓、橿原宮で即位します。が、現在の史学は神武天皇の存在を含め、神武東征説話は史実ではないとします。


 橿原神宮より橿原神宮前駅へと向かう参道の右手は久米町。古えの大和国高市郡久米邑であり、神武二年の天皇による神武東征の論功行賞において