狗奴国残照。阿蘇祖神、草部吉見命の謎



 その南に狗奴国あり。男子を王となす、その官に狗古智卑狗あり。女王に属さず。(中略) 正始8年(248年)太守頁 官に到る。倭の女王 卑弥呼、狗奴国男王、卑弥弓呼ともとより和せず、倭の載斯、烏越等を遣わして郡に詣り、相攻撃する状を説く。(魏志倭人伝)

 3世紀の倭国において、邪馬台国の南に在り、邪馬台国と対峙していたという狗奴国の存在がある。男王、卑弥弓呼(ひみくこ)があり、官を狗古智卑狗(くこちひこ)とする。邪馬台国と狗奴国は戦闘状態にあったという。


 邪馬台国の比定は畿内説と九州説にほぼ二分される。その時代、鉄器の出土は畿内に比べて北部九州