《 小春日和に… 》
性分の暗さのわりに
日向ぼっこが好きである…
小春日和の今日も
二階の手作りのサンルームで
暇つぶしに本を眺めている
傍らのCDラジカセからAmazing GraceのSaxが流れて
窓際の半分葉の落ちた楓の枝々に雀が群がっている…
…耳鳴りが世界をマスキングして
“我が世の小春日和”である…(^^
眺めているのは山本夏彦の本である
山本夏彦が死んだ時、不覚にも落涙したのを思い出す
実の親父が死んでも一涙もしなかったのに…。
親父も夏彦も大正4年生まれで
死んだのも同じ年月で八十八歳であった
親父からは何一つ学べなか