「蕪村句集講義」

今読んでいる「蕪村句集講義」は、正岡子規と内藤鳴雪が中心になり、
虚子や碧梧桐や四方太や露月たちが、
蕪村の句を一つ一つ取り上げて、
鑑賞し、解釈し、様々に意見を戦わし、勉強している様子が載せてあります。
とても勉強になります。

例えば、

「冬ごもり灯下に書すとかかれたり」蕪村
鳴雪曰く、
冬ごもりして居る人が或る書の序跋の類を書くに「・・・灯下に書す、何某」などと認めたるにぞあらん。冬篭りの題動かず。
子規曰く、
冬篭りの解いかが。序跋など書くは一時間二時間ないし一夜くらいの仕事なれば、冬の夜などを結ぶべきにや。これは例へば「根岸の草庵に冬篭りして