物には魂が宿る

犬養孝先生の『万葉の人びと』〜現代に生きる万葉のこころ
 先日求めた上記のCDを、ときどき楽しんでいる。
 今日はヴァレンタインデー。
 4講目のテーマが「霊魂」。霊魂と言うのが気持ち悪ければ、命と置き換えてもいいですよ。
 
 淡路の 野島の崎の 浜風に
   妹が結びし 紐吹きかへす   柿本人麻呂(巻3-251)

 人の魂(命)は、物に触れると拡がっていくものです。
 その証拠は、私たちの日常に無限にあるものです。
  例えば、芥川龍之介のサインのある本は、ないものとは格段に違います。それは芥川の魂が付いていると考えるからです。魂を付けるとい