鞠智城で防人を想う。

熊本県山鹿市の鞠智城跡にいってきた。
礎石などが多数出土したことから、建物が復元されている。

あの「白村江」の敗戦(663年)に危機感を持った大和政権は、九州や瀬戸内海に次々と山城を築いていったようだ。

鞠智城もその一つで、以後200年ほど存続したらしい。
当時、東国で半ば強制的に徴集された防人たちは、この地にもやってきた。なんら帰りの保証のないままに。

今まで、「防人」といっても、資料上で目にするだけで、具体的なイメージをもつことができなかったが、ここにこれだけの建物が復元されている中に立つと、防人になって派遣されたことへの哀れさが伝わってくる。