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よくあるご質問

戦地に放置された遺骨も生前にうたった歌。…素浪人の『万葉集漫談』(211話)

第二次世界大戦に突入して行った日本は、現在の日本とは全く異なります。人は軍の命令に従う動物扱いでしかなく、自由とか平和への意思表明や主張はまず不可能でした。
言論は厳しく統制され、全国の「町内会」が政府のいわば下部組織になって監視し、もし「平和が良い」など言ったら「危険思想の持ち主」として、すぐ憲兵や警官に連行されるのでした。

登校する全生徒は入出門の際に、まず奉安殿(天皇のお写真が祀られていた)に最敬礼です。朝礼では折りにつけ教育勅語が読みあげられて「チン、オモウニ、ナンジ、シンミン…」と厳めしい道徳教育での一日がスタートしたものです。
チンは、もうこのパソコンには出てこない漢字で、皆さん辞書を引いてみてください。
戦地に駆り出された将兵が「天皇陛下万歳!」と叫び、壮烈に死んでいった素地は、こうした厳しい思想統制や教育から始まったのです。

いや、幾つかのコメントを拝見し、少しは封建国家の現実をお話しておく必要があるかと、感じるままに…。

さて、本題です。昨日に続いて万葉歌と知らずに私が戦時に毎日、歌った万葉歌を紹介します。

(211) 御民(ミタミ)我れ 生ける験(シルシ)あり 天地の
        栄ゆる時に あへらく思へば
   巻6・996 海犬養岡麻呂(アマノイヌカイオカマロ) 

解説・ 大君の御民である私は生きている甲斐がございます。天地のこのように栄える大御代に生まれ合わせたことを思いますと。という意味の天皇讃美の歌です。
        
(211’) 海行かば 水(ミ)漬(ヅ)く屍(カバネ) 
       山行かば 草むす屍 
    大君の 辺(へ)にこそ死なめ 顧みはせじ 
       巻18・4094 大伴家持の、長歌の一節。
解説・ もうこの歌は、お読みになると分ると思います。海の藻屑となって沈もうと、山に野たれ死んで草が生えようと、陛下のためなら一向に構いませんよ。という歌です。
教室で朝な夕な歌い続けて、思想教育を受けてきたのでした。歌についてはまた解説の機会があろうかと思いますが、これは「海行かば」で引くと、広辞苑などでも簡単に見れます。

昨日のコメントで、たつさきさんが親友をシベリアで亡くされたお話しを伺い神妙な気持ちになってつい、律令国家、封建国家、そして現代の違いをお話ししてしまいました。 現代は自由と平和を満喫している真に幸せな民族国家日本であることの自覚に立っての発言です。
お聞き辛い点もあったかと思います。なにとぞお許しください。

カテゴリ:ニュース・その他

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