戦地に放置された遺骨も生前にうたった歌。…素浪人の『万葉集漫談』(211話)

第二次世界大戦に突入して行った日本は、現在の日本とは全く異なります。人は軍の命令に従う動物扱いでしかなく、自由とか平和への意思表明や主張はまず不可能でした。
言論は厳しく統制され、全国の「町内会」が政府のいわば下部組織になって監視し、もし「平和が良い」など言ったら「危険思想の持ち主」として、すぐ憲兵や警官に連行されるのでした。

登校する全生徒は入出門の際に、まず奉安殿(天皇のお写真が祀られていた)に最敬礼です。朝礼では折りにつけ教育勅語が読みあげられて「チン、オモウニ、ナンジ、シンミン…」と厳めしい道徳教育での一日がスタートしたものです。
チンは、もう