カラオケ

家事と仕事に追われて、私はほとんど
カラオケには行った事もなかった。

今になって、たった一度、息子と主人と
三人で行った事を思い出した。

始めて聴く息子の歌に、私と主人は感動
して涙が出た事を覚えている。
息子は確か小学六年だったと思う。

歌ったのは「少年時代」。
手探りでも一生懸命子育てをしていた。
それでもなんとなく、いつも自信がなくて
さ迷っていた頃だった。
その彼がビックリするほど上手に「少年時代」を
歌っている。
涙でかすんで彼の顔がよく見えなかった。

それから「愛は勝つ」を歌った。
   
   「心配ないからね。」

で始まる歌詞に