「昭和は遠く去りにけり」…か。ふと湧いた感傷。

NHKテレビで火を噴く桜島のリアルな迫力ある姿を映し出していた。

二昨日の夜のことであっただろうか…。

空中から見下ろす火口は真っ赤な炎となって、ドロドロとするマグマにおおわれて火の海である。流れ出る溶岩に、底知れぬ不気味な地球のエネルギーが肌に食い込むよに伝わってくる。
これが、私達の国土の地下深く存在する普遍の事象なのであることに気づかされて、慄然とした。

手元にあったデジカメを、そのTV映像に向け、その幾コマをカメラに収めた。

昔の記憶がよみがえったからである。
もう、六十年も前、私にも若い時代があった。 或る友人とこの桜島に登り、その火口