昭和は遠くなりにけり、でしょうか…。 万葉の名歌(108)。 素浪人の『万葉集漫談』(273話)

「貧窮問答の歌」として有名な、山上憶良の歌があります。
次の長歌(最初と末尾のみ示しました)がそうです。5・7、5・7.…、……、5・7・7の形式で詠われた長歌です。
 
  風交(マジ)り 雨降る夜の  雨交り  雪降る夜は
  すべもなく   寒くしあれば   …     ……
   …        ……       …     ……
   …        ……       …     ……
   …      里長が声は   寝屋処まで 来立ち呼ばひぬ
 かくばかり  すべなきものか 世間(ヨノナカ)の道    

長歌の大意と解説・ 風雨激し