豪雪は恐ろしい。

心から信濃の雪にふられけり  一茶

雪が無くても、困る。雪が多くても、困る。
自然に対し、到底逆らうこともできないが・・・、豪雪地域の生活は想像以上に恐ろしいものだ。

 「北越雪譜」の著者鈴木牧之は「雪国にてふるひおそろろ物は冬の吹雪・・・・」と書いてる。凍死者を「フブキタオレ」とも書いている。

 「山行水行」の著者田山花袋は、信越境のことを「「それにこのあたりは、日本でも冬は一番積雪の激しいところで、毎年2月頃になると、汽車はよくその堆雪の中で立往生をした。雪除けのトンネルは山を縫ひ、・・・」と、書いている。この書物の刊行は大正7年である。
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