からまつの林を過ぎて、からまつをしみじみと見き。…

法隆寺は606年(推古15)聖徳太子の開基創建を伝え、世界最古の木造建築物として知られます。途中消失し再建されているののですが飛鳥様式の金堂、五重塔を中心とする西院と、天平様式の夢殿を中心とする東院に分かれます。

『万葉集』には、その聖徳太子が詠んだとされる歌がある。

★家にあれば妹が手まかむ草枕旅に臥(コヤ)せるこの旅人(タビト)あはれ  万3・415
・ 家にいたら妻の腕を枕にして寝ていたであろうに、こうして草を枕に旅先で倒れ一人臥している方の姿を見かけるとは、何とまあお気の毒に!と言う意味の歌です。
聖徳太子と達磨太子の出会いを伝える歌でもある