ほっと氏の野鳥の話題 №16 2001年7月 「あゆたか」って聞いたことありますか 北原白秋の詩に「鮎鷹」というのがある。多摩の「あゆたか」、つまり、コアジサシを歌っている。その冒頭を紹介すると、 鮎鷹は多摩の千鳥よ、 梨の実の雫く切口、 ちちら、ちち、 白う飛ぶそな。 ~~ 紙幅がないので、最初の部分だけにとどめる。白秋の詩集「海豹と雲」(昭和4年刊)のなかにあ…
BS 日テレ16日(月)19時の「日本のうた」、録画しておいた分を見ました。本日のくくりは、「詩情詩心」 野口雨情、西条八十、北原白秋の童謡特集です。 大正デモクラシーの時代、昭和に入ってすぐのころ、平和が一杯でした。いい歌ばかり。歌詞も、メロディーも、大体、わかります。FORESTAと一緒に歌えます。 七つの子、証城寺の狸囃子、兎のダンス、あの町この町、 十五夜お月さん、雨降りお月さん、しゃ…
相触れて帰り来たりし日のまひる天の怒りの春雷ふるふ 川田順 君かへす朝の舗石(シキイシ)さくさくと雪よ林檎の香のごとく降れ 北原白秋 何れも世間的には許されない、人妻と深い仲になった、明治生まれの大歌人。 川田順は人妻であった鈴鹿俊子と愛を深め、苦しみ、自殺を図るなど、厳しい試練を越えて、やが…
法隆寺は606年(推古15)聖徳太子の開基創建を伝え、世界最古の木造建築物として知られます。途中消失し再建されているののですが飛鳥様式の金堂、五重塔を中心とする西院と、天平様式の夢殿を中心とする東院に分かれます。 『万葉集』には、その聖徳太子が詠んだとされる歌がある。 ★家にあれば妹が手まかむ草枕旅に臥(コヤ)せるこの旅人(タビト)あはれ 万3・415 ・ 家にいたら妻の腕を枕にして寝てい…