ある雨の日の思い出

それは私がまだ中学2年生のころ。

今日のように生暖かい梅雨の時期。

学校からの帰り道、

「すっごい雨だから、うちで雨宿りしていけば?」と

同級生のMさんちでお世話になった。

彼女は、私と違って大人っぽくて、当時の私はいつも
まぶしく彼女を見ていた。

中学生でも、相思相愛のカレシがいた。

彼女は一人っ子でご両親の愛情を一人ですべて
こぼれんばかりに受けていた。

2階の彼女の部屋に通され、びしょ濡れになった制服をハンガーにかけてもらい、

「乾くまで私の洋服を貸してあげる。」とスカートと上着を手渡された。

上着はどんなのだったかは思い出せな