自らを変えることが、いちばんむつかしい

不祥事を起こしてしまった組織が、自浄作用を発揮して自らをクリーンにできるかといったら、これはもっとも困難というしかない。柔道連盟の例もしかり、電力会社もしかり。

擁護するつもりはまったくないが、その組織の自浄力を期待するのは、そもそも無理なのだ。組織のトップの意思を反映して進んできて不祥事まで引き起こした組織が、自分を客観的に解析して、悪い点を抉り出し、それまでの自らを否定するような動作はできないのだ。

その組織にいる頭のいい人たちが、一所懸命に改善策を練ってみても、おそらくそれは病根を除去する改善にはならない。それまでの組織のトップを温存しておいて