傍鳴りの絵 その2

いよいよ本題。
つねづね、いい絵だとか、魅力的な絵とか、いろいろと文字で表現するけれど、その本質的な部分は、単純だと思う。

その絵がないと生きていけない、その絵をいつも眺めていたい、高い金を払ってもその絵を買いたい、という行動を起こさせる何かということに尽きる。

人の心深く潜む原風景のようなものを言い当てているのだと思う。これこそ表現だ、よく表現してくれた!と思わせるもの。

日常気がつかなかった心に潜んでいるものを、はっきりと表に出してくれるもの。だからいいものに出会うと、理由なく感動する。芸術の本質はそこにあるのだと信じている。

そういう前提で