日本人が生まれるまでのホモ・サピエンスの旅
前回は猿人(ヒト科)からの進化の様子を概略述べたが、ここでは原人となってからの足取りを追ってみる。
人はヒト科、ヒト属、ヒト種という分類の中のヒト種になるわけであるが、
最初のヒト属(原人)とされるのが、タンザニアで発見された「ホモ・ハビリス」(240〜160万年前)である。
脳容積は600〜800mlと500〜650mlの大小のばらつきがある。腕が長く原人の名(ホモ)を冠することに異議もあったという。
然しその手の親指は猿とは異なり、他の指に対向して曲げることができた。
物を操ることができて、知能