絶望と絶望的

ある方との会話で、久しぶりに(まじめに)絶望について語った。この年齢になると、そんな青臭い言葉はめったに口にしないものである。

そこで改めて思った。
絶望と、絶望的とは、まったくちがうことがらである。
それらを区別しなければならない。

置かれた状況が絶望的という言葉は、その状況の困難さを言うときに使われる。ほとんど希望が持てないかのようなひどく困難なことを表す。

いっぽう、絶望とは極めて主観的な断定であり、決め付けである。自分には希望は今後無いという決断である。したがって絶望は、そこらに転がっている外のモノではない。ただ、心の中に存在する断定である