連載:四季・気候など

師走に入る

もともとは陰暦の12月の雅語なのであろう。だが、太陽暦の12月にも使われるようになってきている。その文字からして、師もまた走るとも読め、この年末の月の慌しさを象徴しているかのようでもある。
 いずれにせよ、まるで年毎に早まってくるようですらある。wakohにとっては、手術から5年半近く、生きることが許されていることを感謝するとともに、なんら充実せぬままに徒に過ごしてしまったことを悔いる思いでもある。
 歳末は、同時に、向寒の時でもある。雨模様の夕、小さな庭に出てみた。それでも、何らかの花は咲いている。四季咲きのバラや山茶花などなど。どうだんつつじなどは紅