指切り

味噌汁を作っていた。

具沢山の白味噌仕立てにするつもりだった。

煮干しで出しをとり、白菜を切っていた。
白い軸は縦5センチの細めの拍子木に切った。
黄色い葉の部分はざく切りにするところでした。

スーっと包丁を滑らせた途端違和感。

左手の人差し指の腹水平になってる。赤みがかった輪の中から白い物が見える。肉らしい。

痛いが血は出てこない。震えるほど指を削いでいる。
手が震えて、バンドエイドの箱の蓋が開かない。

『おとうちゃま〜、大変〜、指を切った〜ぁ!!』

連れ合いは『又か!』と言いながら2階から降りてきた。

どんどん痛くなってきた。

私は