映画「小さいおうち」(2014松竹:山田洋二監督)

昭和初期、ときは暗い戦争の時代に入ってゆく・・・、玩具メーカの重役の家に、山形から女中奉公に、布宮 タキ(黒木華さん)がやってくる。
 洋風の、小さいがモダンな家で繰り広げられる家族模様を、若くて素朴な女中の視線が捉える。
 そして、それを回想するのが年老いたタキ(倍賞千恵子さん)・・・、さらに聞き役にタキの大甥:健史(妻夫木聡さん)。

 戦前の暗い時代と言っても、直接戦争とは無関係の人間は、当然のことだが(無責任に)時代を謳歌している。そして、その「小さなおうち」の奥さんである時子(松たかこさん)のスキャンダルが・・・、そこにいやでも関わる女中のタキ