◆宇陀の里山の歴史と辰砂の山々―

奈良の宇陀の美しい田園風景と山里には多くの水分(みくまり)神社が在る。(21社中ほとんどは山中<里山付近>にあり、盆地側には4社しかない。)

 平尾の水分神社の周囲には古墳群が集中している。盆地側の古墳とはまた違う特徴があると言われる。古代の人の考え方は素敵だと思う。奈良盆地側とは一世紀遅れて古墳群が造られた。古墳は先代から勢力を引き継ぐ役目を担うその形が、人の造る疑似山の古墳に意味があるというのだ。自然の山に似せる事が、日頃から暮らしに役立っている里山とソックリに古墳を造れば自然の「里山」に似通った『恵み』が生まれると思わせたんだろうと思う。それは「