親の経済格差が教育の経済格差を生む?

[橘玲の日々刻々]からの抜粋転載です。


「親の経済力の差が教育格差を生む」は本当か?

 トマ・ピケティの『21世紀の資本』が経済書としては異例のベストセラーになったことで、また「格差」をめぐる議論がにぎやかになってきました。

 ある大学では、4万人を対象に、親の年収や学歴を合成した指標(家庭の社会経済的背景=SES)と子どもの学力の関係を調べました。それによれば、SESが最低で毎日3時間勉強する子どもよりも、SESが最高で学習時間ゼロの子どもの方が、小中学校ともに学力が上だったといいます。

 これを報