そうだ、はじめて電車に一人で乗り、新上橋の祖父の家まで行った時、そもそもとてもドギドギしていた。何度乗っていても乗り換える方法がもうひとつわからなかった。
ともかく、大きくカープする先で降りて次の電車を待つのだった。
しかし信号のせいか、親に聞いていたはずの場所を電車は通り過ぎて進んで行く。私はあせって「降ります降ります」と叫んだ。一大事だと思った。
今でも納得できないが、電車は私がさわがなくても直ぐに停車したのだ。それでも恐怖の体験だった。
こうして振り返ってみると、この類のネガティブな思い出がずいぶんある。といってもトラウマになるような